外科的気道確保マニュアル 第2版
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ab14  Chapter Ⅱ.頸部の解剖と生理a:外側b:内側 図Ⅱ-5 喉頭の軟骨と靱帯弾性円錐輪状気管靱帯声帯靱帯輪状甲状靱帯輪状甲状膜❷輪状甲状靱帯 声門下の弾性円錐は前方の正中部で厚くなり,輪状軟骨と甲状軟骨を前方で支持している。これを輪状甲状靱帯と呼ぶ。❸輪状甲状膜 弾性円錐の声門下外側部分は正中にある輪状甲状靱帯部分より非常に薄く,輪状甲状膜と呼ばれている。b)その他の靱帯 ① 甲状舌骨膜・甲状舌骨靱帯:舌骨と甲状軟骨上縁を連結し,膜様構造を呈している。 ② 舌骨喉頭蓋靱帯:喉頭蓋軟骨の前面と舌骨体の上縁を連結し,喉頭蓋を保持している。 ③ 甲状喉頭蓋靱帯:喉頭蓋軟骨茎と甲状軟骨後面の甲状切痕の直下を連結する。 ④ 方形膜:喉頭蓋軟骨外側縁から披裂軟骨内側に至る膜様構造を方形膜という。 ⑤ 室靱帯:方形膜は下方で分厚い辺縁として終わり,室靱帯と呼ばれ,仮声帯を支持する。

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