外科的気道確保マニュアル 第2版
92/102

■ 術前インフォームドコンセント(図付2-8) 耳鼻咽喉科以外が主科である患者に対して気管切開術の適応判断を行う診療科は,耳鼻咽喉科が44施設,主治医の診療科が40施設,一定でない施設が17施設であった。一方,気管切開術の手術の手技や合併症について説明する診療科は,耳鼻咽喉科が63施設,主治医の診療科が19施設,一定ではない施設が19施設であった。気管切開術の術前インフォームドコンセントを行うにあたって院内共通の様式を使用している施設は39施設であった。■ 術後合併症(図付2-9) 各施設で最近1年間に経験した気管切開関連の術後合併症について調査した。気管孔肉芽が90施設で最も多く,皮下気腫・縦隔気腫が63施設,チューブ閉塞が56施設,チューブの事故抜去が51施設,チューブの誤挿入・誤留置が16施設,手術室で止血を要する気管孔からの出血が15施設,気胸が4施設,気管腕頭動脈瘻が2施設,気管食道瘻が1施設であった。78  付2.気管切開術とその術後管理に関する全国実態調査症例に応じて17施設耳鼻科44施設主科40施設気管切開の適応症例に応じて19施設主科19施設手技や合併症耳鼻科63施設無回答3施設使用39施設使用なし59施設院内共通IC様式 図付2-8 術前インフォームドコンセント

元のページ  ../index.html#92

このブックを見る