学会紹介

理事長あいさつ

理事長 香取 幸夫

2024年10月15日に仙台市で開催されました第75回日本気管食道科学会総会において、総会後の2年間にわたり理事長の任を拝命いたしました。会員の皆様方から本学会へのご支援に感謝申し上げますとともに、今後の2年間にわたり学会の発展に尽くしてまいりたく、どうかご協力とご鞭撻をお願いいたします。

日本気管食道科学会は外科、内科、耳鼻咽喉科、形成外科をはじめ多くの診療科の医師が参画する学際的な特長をもち、呼吸、摂食嚥下(経口摂取)、音声といった生命の営みに欠かせない機能・器官の治療を担います。近年の超高齢社会において気管食道科領域の治療対象となる患者さんは増加する趨勢にあり、本学会として学術集会、専門医大会、学会報ならびに臨床研究を軸として診療科横断的な交流と学術振興に努めたい所存です。

とくに2017年度から実施しています臨床研究の支援では、気管食道領域の疾病や治療に関する全国調査の課題が多く採用され、食道癌や喉頭乳頭腫に関する課題等で国際誌に掲載される業績が結実しています。研究課題を遂行された先生方ならびに臨床研究委員会をご指導いただいた藤也寸志委員長(副理事長)をはじめとする関係の会員の方々に心より感謝を申し上げます。今季は折舘伸彦理事が委員長を担当されて臨床研究委員会の活動を継続してまいります。現在2025年度の研究課題を2025年3月3日締め切りで公募中でございますので、是非ふるって応募をお願いいたします。

2025年は2月15日・16日に第35回認定専門医大会「異なる⦅視点⦆、共通の⦅ゴール⦆」を權寧博大会長(日本大学呼吸器内科学)が東京都江東区有明で開催され、11月6日・7日に第76回総会ならびに学術講演会「ENHANCE LITERACY IN B-E SCIENCE-気食リテラシーを高める-」を梅野博仁会長(久留米大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科)が福岡県久留米市で開催されます。会員の皆さま方におかれましては、単科からなる基幹学会に加えて、どうか本会の特長を活かした臨床・研究活動を進めていただき、専門医大会や学術講演会において交流を深めていただけますとともに、学会においてその成果をご披露いただければ有難く存じます。どうかよろしくお願い申し上げます。

特定非営利活動法人 日本気管食道科学会 理事長

東北大学医学部 耳鼻咽喉科

香取 幸夫