IV．考 察 国内での喉頭乳頭腫の臨床統計について過去に複数の報告があるが4〜7），当科において手術加療を行った喉頭乳頭腫61例について検討を行った。総手術件数の84％に対してNd：YAGレーザーを用いた喉頭微細手術による加療を行ったが，転帰，合併症については諸家と比較しても大きな違いは認めな日気食会報，73（1），2022現時点で再発なし：18例現時点で残存あり：6例表1 再発例4かった。 性別は男性の方がおおよそ2倍多く，過去の報告でも同様に罹患率は男性で高い結果となっている8）。これは，喫煙により声帯上皮の障害リスクがあると考えられる5, 9, 10）。 年齢に関しては40歳代の割合が多かったが，伊藤ら1）が報告した1983年の臨床統計では60歳代が最も多く，性活動の若年化および多様化を示してい
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