日本気管食道科学会会報 第73巻2号
119/167

図4 入院時の筋肉量,握力の比較と,退院時における筋肉量と握力変化率の比較.筋肉量の低下は75歳以上高齢者に比べて対照群で大きかった.サルコペニア合併率が高く筋肉量が少ない高齢者では周術期リハビリテーションにより筋肉量は維持された。身体機能は両群で維持されていた.図3 高齢者,対照群におけるサルコペニア合併率と術後在院日数の比較.対象群のサルコペニア合併率は40%と高く,75歳以上高齢者では64%に及んだ.術後在院日数には差を認めなかった.155対するリハビリテーションは身体機能維持に有用であった。 本抄録/会議録に関連し,開示すべき利益相反関係にある企業などはありません。日気食会報,73(2),20224.結語 高度侵襲がん手術を施行した栄養不良リスク例,高齢者に対する栄養介入は術後感染性合併症予防に有用であった。サルコペニア合併高齢がん手術例に

元のページ  ../index.html#119

このブックを見る